[ --]!

ネイルアートを装飾品に留まらず、日本の伝統技術である漆芸の技法(蒔絵、螺鈿など)や乾漆を取り入れ芸術品として表現するアーティスト奥畑実奈氏。
ネイルの技術と彫刻科出身という圧倒的な表現力により、彼女の作品には見たこともない美しさが小さなキャンバスに宿っている。
力強く、繊細な相反するような心揺さぶられるものがそこにはある。
後世に残したい、工芸の素晴らしさをネイルチップという新たな舞台で融合させた作品の数々をこの機会にぜひご覧ください。

message from 奥畑実奈
私の作品は、人体の一部である「爪」をキャンバスに、絵画、膨刻、工芸などで表現している。工芸材料の範囲では、主に漆を使用している。

爪は伸びては切られることを繰り返しているが、爪がなければ支えがなくなり、物を掴むことも、何かを押さえることさえもできない。そうして、新しく生まれ変わるという、生物としての役割を担い、役割が終わると生から死へとむかう。

それ以外では、ネイルアートとして、現代の日本の女性の中で注目されている。それらは、ライフスタイルの一部としても根付きつつあるが、生活に支障をきたさない程度のものでしかなく、多くは流行やファッションに影響を受けたものだ。

工芸品が美術工芸品へと代わっていったように、「爪」も新たな概念とともに変容していく。
付けることを目的としない。
観賞し、愛でるための作品であり、それは、「爪」であるが、爪の本来の役割を持たない。
その小さな世界に、過去と未来のハイブリットとして、また新たな概念が生まれていくと信じている。

主な加飾は、蒔絵、螺鈿、平文、漆絵、法隆寺、玉虫厨子にある玉虫の羽を使い装飾する。奈良出身の私にも幼い頃から思い入れのある仏像であり、作家の原点でもある。これらの技法をネイルにも取り入れている。

漆は『JAPAN』と言われるように、日本独自の表現方法を持っています。
その日本古来の伝統技術と、まだ芸術において確立されていない、漆ネイルというジャンルを融合させ、それらを伝えていきたい。

【EXIBITHION】

奥畑実奈展
凛美 -輪廻転生-
日時:2023年11月15日(水)〜20日(月)
   
会場:高島屋横浜店7F 美術画廊で個展開催
神奈川県横浜市西区南幸1-6-31


PROFILE :奥畑実奈
instagram @mina_okuhata
東京藝術大学大学院の時にネイルと出会い、黒崎えり子ネイルビューティーカレッジにダブルスクールで通う。漆のネイルを始めたのは、2001年人工漆を使った作品から。大学院終了後、エリコネイルに勤務し、コンテストに出場し、技術を磨く。さらに数年後、本漆の作品を制作するため東京藝術大学の工芸科、漆芸研究室で小椋範彦先生(紫綬褒章受賞)に師事し、指導を仰ぎながらネイルと漆との融合作品を完成させた。